今回は、東京五輪やり投げ代表候補で最も注目されている選手の北口榛花さんが、実は子供の頃から別のスポーツをやっていた事、やり投げに転向した経緯などについて調べていきたいと思います。
2019年も応援ありがとうございました!
少しでも夢に近づけた年。2020年も一歩二歩進めるように頑張っていきます!
良いお年をお迎えください!
これからもご声援よろしくお願いします!#tokyo2020 #javelin#javelinthrow pic.twitter.com/VwlXfHTHbQ— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) December 31, 2019
まずはプロフィールから。
氏名 北口榛花(きたぐちはるか)
生年月日 1998年03月16日生まれ
所属 日本大学⇒JALアスリート社員
出身地 北海道
身長/体重 179cm/86kg
出身校 旭川東高(北海道)
Contents
3歳から水泳を始め、バドミントンをやっていた?
実は初めからやり投げをやっていた訳ではないようです。
3歳で水泳を始めスイミングスクールに通い、小学校時代はバドミントンにも取り組んでいたそうです。
小学校6年の時に全国大会で団体優勝を飾った経験もあり、中学校までは競泳とバドミントンの二刀流で、様々な大会に出場。
北海道中学生新人バドミントン競技選手権大会で、女子シングルスの推薦選手として選ばれた経緯があります。
大会の推薦選手ってことはですよ。
上位にいないと選ばれないですよね。
その参加資格を見てみると、こうありました。
「全道中体連個人戦シングルスで2回戦を勝ち抜いた1,2年生、または全道ジュニア南・北で1位・2位の者。」
…ということは、やはりかなり強かったのではないでしょうか。
ちなみに、リオデジャネイロ五輪バドミントン女子シングルス代表の山口茜さんとも対戦したことがあるそうです。
高校時代に初めてやり投げをはじめた?
出典:https://kids.yahoo.co.jp/study/integrated/tokyo2020/tyo019.html
高校に入っても水泳を続けるつもりでいたようです。
水泳以外の競技をすると、違う筋肉がつくため良くないということで水泳だけを頑張ろうと思っていたそうです。
高校一年の時にはインターハイにも出場しています。
しかし、プロフィールにもあるように、179㎝という恵まれた体格と優れた運動神経を備え持っていることを、各運動部の監督が見逃すはずもなく、いろいろな部活から勧誘があったようです。
中でも熱心だったのは、陸上部の顧問をしていた松橋昌巳氏だそうです。
最初はずっと断ってきた北口榛花さんでしたが、来るだけでもいいからと何度も勧誘があり、話を聞いたりやりも投げさせてもらったそうです。
やってみて楽しくなった北口榛花さんは、高校1年の秋から陸上に専念。
入部から約2か月後の北海道大会で優勝すると、2年生でインターハイ・日本ユース選手権・国体の3冠を達成。
3年生になると世界ユースで金メダルを獲得する等、大躍進を遂げています。
また、日本陸上競技連盟により若手有望選手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」にも認定されたそうです。
ところで「ダイヤモンドアスリート」って何でしょう?
スポーツに詳しくないので調べてみました。
「ダイヤモンドアスリート」とは、
2020年東京オリンピックと、その後の国際大会での活躍が大いに期待できる次世代の競技者を強化育成する「ダイヤモンドアスリート」制度。東京オリンピックを契機に中・長期的にエリートを育成するために選ばれた競技者である。陸上競技を通じて、競技的にはもちろん、豊かな人間性を持つ国際人となり、今後の日本および国際社会の発展に寄与する人材として期待される競技者。
目的
選出された競技者は、プログラム内容に示す様々なプログラムを受け、中長期的に着実かつ個別的なパフォーマンス向上を達成し、東京オリンピックにおいてメダルを獲得するとともに、日本陸上界の競技者育成のためのプログラムとして2020年以降の日本陸上界に育成システムとしてのレガシーを残すことも本プログラムの目的とする。
スポンサードリンク概要
個を重視したアスリート育成のためのプログラムを準備し、アスリートの成長と競技力向上を多面的にサポートするものである。
また、アスリートを指導するコーチの育成も必須であるため、ハイパフォーマンスコーチ養成と連動したプログラムを展開する。
引用元:https://www.jaaf.or.jp/diamond/outline/
エリートを育成するためにこんな制度があるんですね。
超エリートになるために選ばれたということですか。
やってみて楽しかったからという理由で始めたやり投げで、経験が浅いにもかかわらず、いきなり優勝してしまい、今後のさらなる飛躍が期待できるところとか、考えてみれば当然ですよね。
選ばれるべくして選ばれたという感じですね。
凄すぎます。
大学での苦悩とその後の記録
2016年に高校卒業後、日本大学に進学しましたが、そこからとても苦労したようです。
リオデジャネイロ五輪の選考では参加標準記録の62mまで62㎝届かず涙をのみました。
2017、18年は右ひじの負傷もあり、記録がなかなか伸びない日々。
やはり怪我は記録に影響しますよね。
辛い日々だったのではないでしょうか。
現状克服の為強豪国チェコへ
初めてのチェコでの練習!
苦手なハードルジャンプ祭りと早い動き。
新たにチームメイトとして受け入れてくれて、楽しく練習できそうです!ただバリバリチェコ語なので翻訳機様に頼ります😅#グロチャレ #チェコ合宿 pic.twitter.com/UtXlImS8Wd— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) February 2, 2019
2019年2月、現状克服のためやり投げの強豪国であるチェコに飛び、チェコ人のコーチ、デヴィッド・シェケラックさんに指導を受けています。
それにより課題だった助走を改善することができ、一気に記録が伸びたそうです。
ちなみに言葉の壁が大変そうで、最初は翻訳機に頼っていたようですが、頑張って勉強する姿がツイッターからわかりましたよ。
Dobrý den こんにちは
Prosím どういたしまして
Na shledanou さよなら
Děkuji ありがとう
Ahoj こんにちは
Čau またね
Dobrý 良い
Super 良い
Oštěp やり
Krásný 美しい
Na zdraví 乾杯多分これは覚えた!
— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) February 16, 2019
日本新記録樹立・更新し五輪参加標準記録突破!
誰もいないところで投げるのが得意のようで…北九州カーニバルで66m00の日本記録を樹立することができました。
朝2時から起きて見てくれたコーチのうなり入りのビデオ。
ほんとに嬉しくて信じられない。笑笑 pic.twitter.com/3YGvKraHy6— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) October 27, 2019
帰国してからの活躍は目を見張るものがあります。
2020年5月の木南道孝記念では、64m36の日本新記録をだしています。
その後の世界選手権では、決勝進出のボーダーラインに6㎝届かなかったため予選落ちしましたが、10月の北九州カーニバルで自身の記録を1m64㎝更新し、66m00の日本新記録で優勝しています。
本場のやり投げコーチに指導を受けることで、こんなに記録を伸ばすことができるのですね。
計り知れない練習の賜物という事もあるかもしれませんが、今までの経歴からすると、持って生まれた体格と多彩な運動神経というのも関係しているのではないでしょうか。
既に東京五輪の参加標準記録は突破しており、6月の日本選手権で3位以内に入れは代表に内定する予定だそうです。
そのために現在再びチェコで合宿を積んで準備をしているとのことです。
常に向上心を忘れず前向きにチャレンジし、まだまだ伸びしろがありそうな北口榛花さん。
今春日大を卒業し、JALのアスリート社員として新たに戦っていく彼女なら、絶対にやってくれると信じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、やり投げで日本新記録を打ち出した北口榛花さんの経歴を中心に書いてみました。
短期間で日本新記録を達成し、自ら更新している彼女なら東京五輪も間違いなく内定し、メダルを狙える位置にいるのではないでしょうか。
女子のやり投げは1964年東京五輪を最後に決勝進出者が居ないそうです。
おおいに期待して応援していきたいと思います。
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